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静岡文化芸術大学高山研究室 × 株式会社平出章商店 粉袋再利用への道

2022.08.01HIRAIDEブログ

SDGs委員会 藤田琢弥

 当社のSDGs委員会は2022年7月をもって、4年目を迎えることができました。

立ち上げ当初は「SDGs」への理解を深めることを目的として、まずは社内への浸透に努めました。
現在では社内のみならず、外部とのつながりや発信も意識した活動へと変化してきています。

 当社のSDGs.jpeg

そのような中、今年の4月には静岡文化芸術大学さんとお話する機会を持ちました。

これは「つながり創造室」の協力も得て実現したもので、切り口は使用済粉袋の再利用でした。
当社は製菓の専門商社ですので、業務用の粉や砂糖の大袋を取り扱っています。
ただ、大袋の中でさらに小袋に小分けされているような状態が綺麗な粉袋も、現状では廃棄の道しかありません。
そこに着目した委員会メンバーの発案から、エコバッグなどの活用をする上で、
デザイン面に関して相談させていただくという経緯で話が進んでいきました。

 

一度、こちらから大学へ訪問させていただき、粉袋の再利用を皮切りに、何か協働して取り組むことができないかと話が盛り上がりました。
その後、授業のカリキュラムに組み込む前提で当社へ訪問いただき、社屋を案内したりお互いの情報共有をしたりしました。

ご来社の様子1.jpg

 ご来社の様子2.jpg

今回お越しいただいた高山研究室では、「人の暮らしを豊かにするプロダクト・サービス・システム」の研究をされています。
デザインというと商品自体に視点が固着しがちですが、
その商品を通して社会が循環していく過程もまたデザインの領域であることに気づかされました。
また、HPのメッセージの中では、「私達の周りには、まだまだ組み合わされていない点がたくさんあり、
その点が最先端技術ではなく世界唯一でなくとも人々の心を魅了するものになりえ」る[1]との文章があり、私はとても感銘を受けました。
当社が掲げる「つながり創造企業」にも通じる点で、改めて身近なものこそ見つめ直す重要性を示唆しているように感じられました。

 

さて、7月に入り静岡文化芸術大学さんでは前期の授業が終盤を迎え、7/27に成果報告会が設けられました。
当社もご招待いただき、約90分の報告会に参加いたしました。個人的には90分1コマの講義を受けたような感覚もあり、
懐かしさとともに学生さんの堂々とした発表に終始聞き入ってしまいました。
発表された学生さんは5名で、約5分という少ない持ち時間の中、各々にプロダクトの特徴や想いを丁寧に話されていました。
また、その後の質疑応答に対しても真摯に向き合う姿勢が印象的で、苦労話や改善の余地について述べられる場面もありました。

報告会の様子1.jpg

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報告会の様子4.jpg

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内容については「圧倒されました」という言葉が先に出てしまいましたが、
発表者それぞれの背景を映した色がありプロダクトとしても興味深いものばかりでした。

 

・近年の流行と自身の経験を基にしたファイヤーバッグ

・特産品の陳皮に着目したティーバッグ

・食品ロスに寄与するコンポスト&プランター

・災害対策も捉えた保水バッグ

・付加価値をつけたエコバッグ

 

粉袋の素材を分析して、可燃性や防湿、あるいは強度などの特徴を活かした内容で、
おそらく当社の中ではなかなか出てこないようアイディアばかりでした。
いずれも、使用済粉袋を再利用したものですが、ここまで来ると「従来の再利用」という域を超えているのではないかとも感じました。
従来の再利用は「物そのものの活用」と捉えるならば、
今後の再利用は「その物の活用を通して新しい循環を生み出す」といった定義付けもできそうです。

 

各発表者の視座や内容の重点はもちろん異なりますが、共通していたことはやはり循環です。
再利用された物によってどのような影響や循環を作り出せる可能性があるのか、
また、利害関係を含むものに関してはどこに何を訴求する必要があるのかなど、
そのような観点での発表が非常に記憶に残っています。
先述したHPでのメッセージから受けた印象を、まさに目の前で披露いただいたように思います。

 

授業としては今回の報告会をもって一区切りとなりますが、提案いただいたプロダクトはどれも実現したい物ばかりです。
今後、静岡文化芸術大学さんとどのような関係で進めていけるかたのしみにしながらも、
私たちにできる「SDGs」について再考していこうと思います。
静岡文化芸術大学の皆さん、この度は貴重な機会をいただきまして本当にありがとうございました。

静岡文化芸術大学高山研究室 × 株式会社平出章商店 粉袋再利用への道
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