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つながり創造室

近年地元の農産物の生産者さんたちが困っているという状況を知りました。レモンやブルーベリーなど地元でとれる質のいい農産品で、形状などの理由により出荷できない状態のものがかなりあるとのことです。生産者さんたちもなんとかそのような農産品を加工して流通させたいが加工場所も人手も販売先も見つからなくて困っているということです。

当社は70年以上もの間洋菓子屋さん、和菓子屋さん、パン屋さんに製菓製パン材料をお届けしてまいりました。地産地消が注目されている昨今、なんとかこのような地元の農産品をお菓子の材料に加工して地元のお菓子屋さんにお届けできないかと考え私たちは動き始めました。

質のいい農産品を出荷したい生産者の皆さん。閑散期にも仕事を受注したい加工会社の皆さん。地産地消を掲げ付加価値のあるお菓子を開発したいお菓子屋さん。これらの人たちをつなげることで地元の農産品のブランディングをお手伝いするとともに、弊社だけではなくステークホルダーの皆さまがメリットを感じる取り組みを目指します。そして浜松からお菓子やパンの世界を盛り上げてまいります。

事例紹介

浜松レモン4ミリ角ミンス

ブームと言っても良いほど多くの関連商品が出ている国産レモン。実は浜松でも数件の生産者が栽培しています。系統出荷はほとんどせず独自ルートでの販売が主な為、市場にはなかなか出回ることが無いですが、生産者ごとに原体とその加工品を出荷しています。

浜松産レモンを使用した製菓材料「浜松レモン4ミリ角ミンス」は、浜松市浜北区のスズキ果物農園さんはじめ、浜松市内で生産される無農薬栽培レモンの皮を使用。レモンの豊かな香りと、しっかりとした食感が特徴のミンスで、焼き菓子やパン、ゼリーなどにお使いいただけます。

本商品は以前からあるのですが原料調達、加工に新たな工夫を施すことで生産者さん、加工事業所さんにもメリットのある取り組みとなりました。

浜松レモン4ミリ角ミンス

開発経緯

01

新たに加工用レモンの企画を設定し、新たな生産者所得を創出

産地での取り組みとしてJA様から出荷いただくレモンについて新たな加工用規格を作ってもらいました。それにより今まで出荷できなかったレモンも出荷することができるようになり、生産者さんたちに新たな所得を創出できました。

02

調達したレモンを冷凍保管、加工時期をずらすことで事業所の作業を創出

外皮を外して果汁を搾るという一次加工をお願いしている事業所様では、主に柑橘類のジュースを製造されています。地場の原料をお使いなのでどうしても柑橘類の出回る冬場に作業が集中してしまい、初夏から秋に関しては閑散期となっていて工賃が発生させられない状況とのことでした。

そこで今回のレモン加工は春に出荷したレモンを弊社で冷凍保管し、5月~7月に加工をお願いすることにしました。閑散期であった時期に加工をお願いすることで作業を創出し工賃を発生させることができました。

03

「安心安全」と「差別化のポイント」を菓子店・パン店に提供できる商品に

地元の全量を地元の皆さまと加工し、浜松産レモンの加工品を地元の製菓製パン業の皆さまに提供できることは他社商品との差別化を図ることができる、安心安全な商品であると考えます。またお使いいただいているお客様からも好評をいただいており、複数の店舗で商品化されています。

04

SDGsの観点からも価値ある取り組みに

個の取り組みはSDGsの観点から8番「働きがいも経済成長も」や12番「つくる責任、つかう責任」など多くのゴールにつながる取り組みになっており、特に17番「パートナーシップで目標を達成しよう」はまさにポイントとなっている取り組みと言えます。

浜松産スタールビーグレープフルーツシラップ漬

浜松が国産グレープフルーツの出荷量日本一の地であることはあまり知られていません。浜松市北部都田地区では2006年からグレープフルーツの栽培が始まりました。年々収穫量が増えていき、生産者も増えていったのですが、ここでも困りごとは規格外品・下位等級品の販売先。

市場出荷するには大きさ、形、外皮の色・キズなどの基準があり、一定の基準をクリアしないと出荷できません。クリアできなかったものは当初加工用として農協が果汁に加工をしましたが、全量使用できるほどの販売にはつながらずにいました。

2021年、ある県外のゼリーメーカーからスタールビーグレープフルーツをシラップ漬けにできないかとのお話を頂きました。弊社がたまたまそのメーカーに別件で果実加工を依頼していたご縁から相談を頂き、シラップ漬け製造に取り組むことになったのです。

最初は販売先が無く困っていた規格外のスタールビーグレープフルーツは、他社も含めて引く手あまたの人気原材料になっています。様々な協力企業様と産地をつなぎ、それぞれの困り事を解決しながら新たな商品づくりのお手伝いが出来るのも弊社の特徴の一つです。

浜松産スタールビーグレープフルーツシラップ漬浜松産スタールビーグレープフルーツシラップ漬

開発経緯

01

様々な試作を重ねたが製品化に至らず

弊社に相談をいただき、規格外品の加工について一緒に取り組むことになりました。パウダーやペースト、フルーツソースなど試作をしてみたものの、お客様に提案できるような商品にはなかなかならない状況が続きます。

02

ゼリーメーカーからの引き合いをきっかけに

そんな2021年、ある県外のゼリーメーカーからスタールビーグレープフルーツをシラップ漬けにできないかとのお話を頂きました。そのメーカーは自社で桃や葡萄の加工をしており、その加工品で小売り用のゼリーまで製造していました。東京の大手有名デパートにも商品を卸しているそのメーカーはホワイトグレープフルーツと赤いフルーツをあわせた商品を作ろうと全国のフルーツを探していたところ、浜松のスタールビーグレープフルーツにたどりついたとの事でした。

03

産地とメーカーをつなぎ商品化に成功

弊社がたまたまそのメーカーに別件で果実加工を依頼していたご縁から相談を頂き、シラップ漬け製造に取り組むことになったのです。産地に必要数量を伝えながら加工用原料を調達、加工工場とスケジュールをあわせて原料搬入し加工、商品化をしました。シラップ漬けはメーカーで全量ゼリーに採用頂き、東京の大手有名デパートのギフト商品となりました。

04

県内外から引き合いのある人気商品に

時を同じくして県内のお客様からも地元のグレープフルーツを使いたい旨のご連絡をいただき、2022年は加工用グレープフルーツを前年の約2倍量調達、シラップ漬けに加工、県外ではゼリーに、県内では洋菓子にお使いいただくことになりました。